熊本県テコンドー協会

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回想 〜くまもとのテコンドー〜

「金原体制に逆らうとこうなる!組織分断された真実!」全日本協会、県協会に対しての不当な正会員認定について(2013年当時)

現在、全日本協会を揺るがす大問題と発展している強化選手合宿ボイコット問題ですが、実はなるべくしてなった事であり、東京五輪まで1年を切りマスコミで大きく報道されました。しかしながら、この問題は、単に選手の強化体制だけの問題ではなく、長年の全日本協会執行部や正会員を含めた競技団体の体質の問題であります。

私は、2008年、金原氏が会長に就任して以来、選手選考、人事の不透明の件など不信な点が多い中、組織健全化を望んで意見も言ってきましたが、聞き入れる事はなく、特に2012年JOCコーチ謝金不正問題は、他団体にも影響し、大きくマスコミで報道されました、この問題では、以前から金原執行部に批判的であった同士数名でその真相を追求しましたが、結果、JOCの第三者委員会の報告で「金原氏の私的流用は、なかったと結論づけられ、真相は闇の中となりました。金原氏は、この問題を追及した我々を様々な理由を以て資格停止処分、私は除名処分となりました。2013年6月、除名された会長が就任継続する熊本県協会の選手は、全日本ジュニア大会(長野県松本市)に出場させないとの通知が届き、私は、人事問題と選手の大会出場は、リンクさせる事ではないと、早急に日本スポーツ仲裁機構に提訴し、結果、全日本協会側は敗訴しました。17名の県協会ジュニア選手が、大会に出場できました、当然なことですが、各都道府県の役員人事については、全日本協会が介入すべき事ではありません。(参照:新着バックナンバー2013・7・12up

同月、熊本県協会は、混乱を避けるために、正会員を私から現協会理事長の津田氏へ変更し全日本へ報告しましたが、届いてないと総会議事録には記載され、その理由として、私と同調している津田氏は、正会員として認めないとの文面が送られて来ました。後の総会で、クマモトテコンドークラブ(当時)の西村紀幸氏を熊本県の正会員としました。この件は、不当だとして翌年、スポーツ仲裁へ提訴しましたが、(参照:新着バックナンバー2014・2・17up)選手のトラブル問題などでないために相手側は審議拒否することが、出来るため残念ながら審議入りする事はなりませんでした。
また、熊本県協会には、何の知らせもなく西村氏を一本釣りで役員に起用し、その組織を分断させ、意にかなう組織作りを現実に行ったことは、後に西村氏から全日本協会、金原会長宛てに送られた文書で判明しました。(参照:新着バックナンバー2013・12・10up

このように金原体制に物申す者は、様々な処分を受けたり、組織を分断させられ、リスクを負うこととなるため、多くの各都道府県協会は、長いものに巻かれる体質となり、金原執行部に逆らう事が出来ない状態となりました。

内閣府から二度の是正勧告を受け、挙句の果てに公益法人を返上し、協会を私物化し、テコンドーのイメージを著しく失墜させた金原会長と旧、現執行部の責任は重いと思うところです。

熊本県は正常に機能してないとの事で退会処分となった当協会ですが、その言葉はそっくりそのまま全日本協会にお返しいたします。全日本協会正会員の皆様、このままのテコンドー界でいいのでしょうか?そして協会の実態や体質を知りながら積極的に指導しないJOCやスポーツ庁、昨年、鈴木長官は、ボクシング連盟等の問題に対して今後は、一般社団法人から公益法人化を推し進め、管理体制を強化すると述べましたが、金原会長は、公益法人返上後のインタビューに答え、東京五輪までには、再度、公益法人取得を目指すと云っていましたが、今では「絵に描いた餅」と言えるでしょう。組織正常化を求め、リスクを負いながらも仕方なく新団体を作らなければならなかった全日本テコンドー連盟ですが、今後もテコンドー界の正常化をめざし日々邁進する所存です。

JOC加盟団体規定では、加盟条件として「全国を唯一統括する団体」とありますが、全日本協会は、本当に相応しい団体と言えるのでしょうか?JOCの補助金は、国民の税金が投入されます。明日、全日本協会は、今回の問題を受けて、再度の理事会を開催するようですが、選手達の悲痛な訴えにどう結論づけるかに注目です。

2019年10月7日

  • 一般社団法人全日本テコンドー連盟
    公益財団法人熊本県体育協会加盟団体
  • 一般社団法人熊本県テコンドー協会 会長 樋口 悦夫
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